弁護士の一日
みなさん、こんにちは。とある街の大きな法律事務所に勤める弁護士３年目の芦田栄子です。今日はボランティアで街の無料法律相談会にやってきました。同期の弁護士も3人程来ているようです。それにしても、無料というだけあって、本当にいろいろなお悩みの方がいらっしゃいます。山の土地が売れない、近所の人との話し合いがうまくいかない、水道工事の詐欺にあったなどなど、世の中には問題が溢れているようです。
…昼下がりになってようやく相談の方も落ち着き、ふと一息ついたとき、同期の弁護士のうち男性の一人がこちらへやってきました。何やらある女性に片想いをしているとか。…って、あなたも相談なの？手の空いた知人の弁護士たちも興味津々で耳を傾けています。それでは今日は、弁護士の片想いについてお話しましょう。
弁護士たちは片想いをする？片想い中のサイン！
弁護士も人の子。法律以外にも関心があって、恋もすれば片想いもするのは当然です。しかし、弁護士という性質故に、片想いよりも前に結婚などのお話がくることや、相手からのアプローチを受けやすいというのも事実です。そのため、弁護士自ら片想いした場合には意外とシャイな一面が見受けられることも多いのです。まずはそんなシャイな弁護士たちの片想い中のサインについてお話しましょう。
⑴見つめてくる
目は口ほどに物を言う、と言いますが、その通りです。人は好きなものを無意識に目で追ってしまう生き物です。なので、見つめてくること自体は、弁護士でなくてもあるサインかもしれません。ただ、弁護士の場合は顕著です。片想いをして、話しかけようとするもののタイミングがつかめない。一緒にデートをすることになったものの、舞い上がって話すことが思いつかず、見つめるだけになってしまう等、理由はそれぞれですが、行動としては一番に取りやすいのが見つめることといえます。また、社内恋愛の場合は、ふとした瞬間に「見られている？」と感じることがあれば見られています。しかし、彼らは、いざ目が合うことはしないように、タイミングを見て目をそらしてしまいます。それだけ、自分からのアプローチには弱いのです。
ふとした時に「見つめてくるな」「見られているな」と感じるときは、彼らの自尊心を崩さないよう、気づかないふりをすることも一つですが、タイミングを見て何か用事を作って話しかけるというのも優しさかもしれません。
⑵優しくなる
弁護士にはどのようなイメージをお持ちでしょうか。冷静な感じ、真面目な感じ、といろいろあるかもしれません。弁護士でも性格は人によって様々なのですが、普段あまり優しさを見せないようなタイプの人が優しくなる場合、これは片想いをしているサインといえます。
弁護士の中には、自分にストイックなあまり他人にもストイックな方がいらっしゃいます。それも少なくはありません。そういったタイプの方が、特定の異性にだけ優しいという場合は、その人のことが気になっている可能性が高いです。
もし、優しくされているという心当たりのある方は、ぜひその優しさに甘えてください。弁護士になる人というのは、根本は「人の役に立ちたい」という精神を持ち合わせている人がほとんどです。優しさに甘えることで「人の役に立ちたい」という欲求が満たされ、さらに好きという感情が成長していきます。
ただし、注意しておくべきなのは、性格によるというところです。はじめから誰にでも優しい人や、人見知りだけど気の知れた相手には気さくに振舞えるというようなタイプの人は、恋愛感情ではなく本来の優しさや親しみから優しくしてくれることもあります。その見極めは難しいかもしれませんが、他の人への対応や、普段の行動などを確認してから判断しましょう。
⑶連絡がくる
連絡がくるのは、高確率であなたに片想い中といえます。弁護士業というのは、休みはあってないようなもので、普段の仕事では、相談者との話し合い、相手方との接触、裁判、書類づくり、事実認定のために歩き回る等でへとへとになります。さらに、研究者肌の人であれば、論文や本を執筆していることや、学校で勉強を教えていることもあります。また、今回のように、ボランティアに参加していることもあります。また、夜は接待や事務所、同期の集まり等で飲み会が開催されることが多く、公私共に充実しているというべきでしょう。連絡の内容にもよりますが、そんな多忙な弁護士自ら、プライベートで個別に連絡がくるというのは、大きなサインです。
特に、日常の何気ない会話や、わざわざあなたに連絡する必要のない内容のメッセージを送ってくるのであればほぼ確実といっていいかもしれません。こんな時は、食事に誘ってみる等、気軽なデートのお誘いをしてみるのも一つかもしれません。また、弁護士は大抵の場合は時間がなく、恋愛においての駆け引きには疎い部分があることも否めません。変に駆け引きをするよりも、ストレートに表現する方が好印象です。
弁護士へ片想い中！効果絶大なアピール方法とは？
さて、恋に悩める彼のお話を聴いていると、どうやら相手は事務所の事務職員のようです。自分としてはアプローチをしているつもりだけど、相手の反応が薄くて嫌われているかもしれないと嘆いています。女性としては、反応が薄いからといって嫌いというわけではないと言いたいところです。では、とある女性が男性弁護士へ片想いしている場合は、どんなアピール方法だと効果的なのでしょうか。
⑴多忙期は邪魔をしない
多忙期に邪魔をしないというのは、アピール方法というよりも、弁護士と付き合う上でまず大前提になることです。案件を何個も抱えて休む暇もなく働いているときに「今何してるの～？」「メッセージみてる？」「お～い！」という連絡がきたようなことを想像してみてください。弁護士でなくても気が滅入ります。そのメッセージを返すことくらい簡単だと思うかもしれませんが、一回一回書類を作成する手を止めてメッセージを返すのは、多忙期には手間なのです。もし、弁護士と付き合いたい、と思うのであれば忙しい時はそっとしておくというスタンスは必ず心掛けてください。それが嫌だとなると、少し大変ですが、相手の弁護士の職場環境や性格などをしっかり見定めてからアピールする必要があるでしょう。
また、多忙期でも、交際しているのであれば夜に一緒に過ごせるのであれば夜ご飯を作って特別なひと時を過ごすことはできるでしょう。一方、多忙期にどうしてもアピールしたい！という場合、片想い中のアピール方法としては、スイーツを差し入れる等は喜ばれます。
⑵下手に出て褒めまくる
弁護士は、司法試験という難しい試験に受かって資格を手にしたということもあって、自分の職業や能力に誇りがある方が多いです。そのため、上から目線で物を言われることや、けなされることで傷ついてしまうこともあります。そんな繊細な心の持ち主が多いので、少し下手に出て褒めまくるという行為は効果絶大といえます。下手に出るというのは、弁護士をよいしょしろというわけではありません。あくまで自分の考える範囲でお相手の弁護士を尊敬することを忘れず、という意味合いと捉えてください。大げさによいしょされると反対に不信感を抱いてしまいかねません。また、褒めまくるのが効果的なのは、弁護士には、先ほどお伝えしましたが、「人の役に立ちたい」人が多いからです。つまり、自分が他人のためになることで自分の存在を認めてほしいという風に捉えることもできます。そうすると、褒めることは一番わかりやすく相手を肯定する方法なので、弁護士たちの欲求が満たされやすいのです。
そして、褒める内容としては、美的センスだったり、仕事のカリスマ性、努力という、そのお相手でなければ持ち合わせていないものを褒めるのが効果的です。反対に、誰にでもいえるような褒め言葉は、論理思考の弁護士の心には少し刺さりにくいかもしれません。
⑶積極的に意見を述べる
意外と重要なことは、積極的に意見を述べることです。これは前回にもお伝えしていますが、弁護士は意見主張してなんぼの世界です。自分の意見があること、自分の考えに軸があることは、弁護士を相手にする上で不可欠といっていいでしょう。 全てに意見を持っている必要はないですが、簡単な例にしてみると、デートをしていて「何食べる？」と聴いたときに毎回「なんでもいいよ」と言われる場合と、「定食か麺！」と言われる場合のどっちがいいか、という問題です。
ただし、自分の考えが確立しているがために、他人の意見を否定的に見るとそれは逆効果です。私はパスタを食べたいけど、あなたはオムライスがいいんだ、じゃあ、洋食屋さんにする？という風に相手の意見に理解を示すことも必要です。
自分の意見をもっていることは、お互いが付き合うとなった場合に、成長し合える関係か、また、あなたの意見はどんなものなのか等、弁護士の好奇心をそそる要素が満載なのです。自分の意見は積極的に！
大変な一日の終わりに
「彼女はどんな気持ちなんだろう…連絡してみようかな…」
同期の彼はお相手の女性にゾッコンのご様子です。周囲の弁護士たちにも勇気づけられて、まずは今日の夜にメッセージを送ってみるようです。その後が楽しみですね。
2回目は、弁護士の片想いについてお伝えしました。弁護士が片想いをした時のサインと、弁護士への効果的なアピール方法について、参考になれば嬉しいです。弁護士と関わることがある際にはぜひ、確認してみてください。
夕方になり、恋愛相談も含んだ街の無料法律相談会も無事に終了しました。日常の様々な場所で起こる多種多様な事件や紛争と日々戦っている弁護士たちにも、素敵な恋が訪れますように。
1回目は恋のはじまり、2回目は片想いだったので、3回目は何にしようか考えておきますね。それではまたお会いしましょう。